気が散りやすく集中できない(不注意)
症状
ADHDがある人は、気が散りやすく集中できないことがよくあります。
これはADHDの基本症状「不注意」によるものです。
自分の興味のないことには覚醒レベルが低下し、注意散漫になってしまいます。そのため、気が散りやすく、一つのことに集中できません。
仕事、家事、勉強などの途中で集中力が切れ、意識が別のところへいってしまう。そして、居眠りしたり、ぼーっとしてしまうこともあります。
また、人の話を聞くことも苦手なので、自分の言いたいことだけを喋ってしまいます。仕事にも家庭にも悪い影響を与えます。
注意力散漫のため、仕事や勉強に集中できません。また、この不注意傾向のため計画性がなく、管理業務が苦手です。
アナタは大丈夫?集中できないタイプのチェック
人が話しているときに、居眠りしたり、ぼーっとしたりするお金を計画的に使えない
仕事や雑務を計画的に行えない
片付けができない、食べ物を出しっぱなし、テレビをつけっぱなし
2つ以上チェックがついた人は、意識的に直していきましょう。
うつ病を併発することも
仕事でミスを繰り返すことにより、劣等感を持ち、自分には何も価値がないと、自己否定感が強くなります。
そのため、うつ病などを引き起こしやすくなります。
脳のフィルター機能の低下
人間の脳には、外部からの情報から必要なものだけを取得する「フィルター機能」がついています。
これにより、雑音が多少あっても、特定の相手の話だけを聞いたりできるのです。
ADHDの人はこのフィルター機能が低下しているので、まわりの雑音を全部脳に取り込んでしまい、注意が他に向いてしまうのです。話を聞けないのはこのためです。
同じ理由から、アスペルガー症候群の人は選択的注意が苦手です。
また、発達障害ではありませんが、統合失調症の幻覚症状もフィルター機能の低下によるものとされています。ドーパミンの過剰分泌-統合失調症の危険因子
対策:気が散りやすく集中できない(不注意)
環境を整える
集中して仕事をするには環境を整えることが大切です。
理想としてはパーティションで自分のスペースを区切ってもらうことです。雑音も少なく視界もさえぎれるので集中しやすくなります。また、机の整理整頓も大切です。余計な物は置かないようにします。必要なものはすぐに取り出せるようにし、気をそらさせないようにしましょう。
ひとつずつ終わらせる
物事をひとつずつ終わらせるくせをつけましょう。短く区切りをつけて作業することがポイントです。
また、何か終わったら自分にご褒美を与えるようにすると、集中して作業しやすくなります。