用事を先送りにする
症状
ADHDがある人は、目先のものに気を取られてしまい、大事なことを先送りにしてしまうことが良くあります。
「今は忙しいから」と言い訳をして、企画書の作成、請求書の作成、見積の作成、報告書の作成などを後回しにしてしまいます。
最低限やらなければいけないことを放っておいて、嫌いなこと、不得意なことを敬遠しがちです。
これは子どものころからみられる「先延ばし傾向」と呼ばれていて、原因は次のようなものとされています。
- 自分の興味や関心の向いたことを優先してしまう。
- 自分のやるべきことをすぐ忘れる。
- 新しいことへの不安が強い。
ADHDがある人は、ひとつの仕事を最後まで終わらせるのが苦手です。ほかの作業が気になると、つい手が出てしまいます。
本人にとっては、どの作業も重要だと思ってやっているのですが、周りの人からは、要領の悪い人だと思われがちです。
優先順位をつけるのも苦手で、どの作業も重要だと考えてしまいます。あれもこれもと同時進行してしまうので、いつまでたっても仕事が終わりません。
いくつもの作業に不用意に手を出してしまうのは、ADHDの多動性の影響だと考えられます。
アナタは大丈夫?先送りタイプのチェック
目の前のことに意識を奪われやすい何事もはじめは楽しんでできる
習い事が長続きしたい
頭の切り替えが苦手
2つ以上チェックがついた人は、意識的に直していきましょう。
【対策】用事を先送りにする
どの仕事もこなそうとすると、どれも中途半端になってしまいます。あれもこれも無理をせず、作業を小分けにして、一つひとつ片付けて行きましょう。
注意が移りやすい人は、作業の同時進行をさけるとよいと考えられています。
それでもうまくいかない人は
- 作業を小分けにして、優先順位を書きだしてみる
- 作業内容だけでなく、作業スペースも区切ってみる
- 予定を整理しすぎず、言われた順に仕上げてみる
- 「朝イチ」や「昼休みすぐ」など時間を決めてやる
- タイマーを利用して、30分や1時間など、時間を区切って作業する。
- 上司に進捗状況をこまめに報告する
などの対策をとってみましょう。