ADHDと仕事
ADHDの方で特に多動性や衝動性が現れる方は、その過活動性のため、動きまわったり、相手を次々と変えて対応したりすることが得意です。また、不注意が現れる方を含めて、じっくりと時間をかけて、1つのことに取り組むことは苦手な傾向にあります。
ADHDの方に向いている仕事
ADHDの中で特に多動性や衝動性が現れる方は次のような職業が得意とされています。
- 販売担当
- 営業担当
- 受付業務・窓口業務
次々と場面や対応を切り替えていくことは、多動性・衝動性が現れるADHDの方にとっては自信を持って対応できることです。不注意が現れる方は、ミスを減らすため手順を決めておく、忘れないように頻繁にメモを取るなどしていけば、失敗は減っていきます。
ADHDの方に向いていない仕事
ADHDの方が不得意とする職業は、じっくりと取り組む必要があり、ミスの許されない仕事です。具体的には次のようなものがあげられます。
- 設計士
- 本の校正
- 教師
- プログラマー
- 警察官や自衛官
個人によって例外はありますが、比較的不得意だと考えられています。
ADHDの人が起こしやすい仕事上のミス
ADHDの人が起こしやすい仕事上のミスを紹介します。
思いつきで行動して失敗する
ADHDの人は、思いついたことをよく検討しないで行動し、結果的に失敗してしまうことがよくあります。
また、行動を起こしても何か問題が起こると簡単に諦めてしまったり、思い通りにならないとイライラして怒ったりしていまったりします。
対策などの参考記事=>思いつきで行動してしまう
段取りが悪い
ADHDの人は手順を考えて作業を行うのが苦手です。優先順位も間違えやすいです。
会社の仕事ではいくつかの業務が並行して進行します。自分が面白いと思うことを優先し、面白くないけれども必要な業務を後回しにしてしまいがちです。
対策などの参考記事=>段取りが悪い
雑務が苦手
ADHDの人は、決まりきった日常業務がうまくできません。気をつけていても初歩的なミスを繰り返します。
日報をまとめたり、データを入力したりする作業が苦手です。書類を作成しても、必ずといってよいほど記入漏れや印鑑の押し忘れをします。
何度も簡単なミスを繰り返すので周りからは反省しない人だと思われがちです。
対策などの参考記事=>単純作業や雑務が苦手
会議が苦手
ADHDの人は黙って他人の話を聞くことを苦痛に感じます。他人の発言を遮ったり、出し抜けに不用意な発言をしてしまいがちです。
周りからは「協調性がない」「空気がよめない」と思われてしまいます。
対策などの参考記事=>衝動的な発言が多い
期日を守れない
ADHDの人は面倒な作業を先送りにする癖があります。締切直前になって慌てて着手したりします。
また、計画性が低く、優先順位をつけることも苦手なので、締切間近に作業が集中してしまいます。
お慌てで巻き返そうとしますが、結局間に合いません。
失敗をくりかえすうちに自信をなくしていきます。
対策などの参考記事=>期日を守れなかったり遅刻したりする