5分で集中力が切れてしまう
20代男性
発病までの背景
我が家は、両親と弟と私の4人暮らしです。
とにかく昔から、ムラがあると言われてきました。
好きなことに関しては異常なほどの集中力を発揮するのに、それ以外、特に勉強ではさっぱりで、全く集中力がもたなかったのです。
ですが、そういう子はたくさんいるわけですから、私だけが目立つということはありませんでした。
問題視もされていなかったと思います。
まあ、大きくなったら直るだろうというかんじでした。
ですが、甘く見ていました。
大人になって現れたADHDの症状
成長しても、集中力が持たないというのは相変わらずで、かなり困りました。
実家暮らしだったので遅刻をすることはなかったのですが、細かいところの時間管理が苦手で、大学ではかなり苦労しました。
自由が故に自分でちゃんとしないと、置いていかれてしまうのです。
また、講義の間は本当に苦痛でした。
ですが、物凄く興味のある内容だと時間もあっという間に過ぎていったのです。
それ以外の講義では仕方なくカリキュラムの都合でとっているものもあるのですが、もって5分というかんじでした。
そうなると、持ってきているノートに絵を描いてしまうのです。
絵を描いている間は集中出来ました。
あまりに絵を描くので、専用のノートを買ってしまったほどです。
私が行った治療
病院選びはネットで探しました。
色々評判も参考にしつつ、良いところと出会うことが出来ました。
ADHDという診断を受けたときは、正直ホッとして泣きそうになったことを覚えています。
自分がなまけていたわけじゃないんだ、仕方ないんだと思い、かなり楽になりました。
そこから治療が始まったわけですが、しょっちゅう通うわけでもなかったので、そこまで負担にもなりませんでした。
親が一緒というのが心強かったです。
カウンセリングのようなものも受けました。
自分の症状についてしっかり知っている人なので、こっちから壁を作ることもありませんでした。
自分のことを理解していくうちに、だんだん自分のことを受け入れられるようになった気がします。
その後
今は以前よりだいぶ落ち着いていると思います。
仕事もしていますが、上司が理解のある人で、私がやりやすい仕事を与えてくれています。
幸いそれはみんなが面倒くさがるような仕事なので、あの人だけずるいということもないようです。
ですが、私にとっては好きな仕事なので、集中力が途切れることもありません。
ですが、同僚が声をかけてくれて中断出来るようになったのは、かなりの進歩かなと思います。
今の仕事は楽しいです。
これからも、自分なりに頑張っていきたいです。
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