【体験談】他の治療をしているうちにADHDが露呈
他の精神疾患の治療をしているうちにADHDが露呈したという方の体験談を紹介します。
私は40歳の男性です。妻と子供が1人います。
うつ病で薬物治療を続けていたのですが、そのうちに薬なしではいられなくなり、衝動的に薬を処方より頻繁に飲むようになってしまいました。そのようなことを繰り返すうちに、医師にも見放されたように感じ、別の精神科の紹介状を書いてもらいました。
新しい病院で診察を受けました。私はソワソワと落ち着きませんし、ブツブツと独り言をしているような様子だったそうで、最初は統合失調症なのではと思われたそうです。新しく就いてくれた医師は、そのように私の症状をまずはゼロの状態から診てくれて、いろいろな可能性を探ってくれました。それが良かったのだと思います。
医師は私の状態を診て、依存が酷いので最初は入院して、薬の適正使用をさせようとしました。しかし、妻が世間体もあってか入院ではなく外来でとお願いしたので、外来で治療していくことになりました。
うつの薬を適性に保つことは、当時の私にとってはとてもつらいことでした。しかし、妻の支えがあったり、子供の顔を見ると頑張れたりしたので、何とか続けていくことができました。
しかし、薬を適性に保っていても、相変わらず落ち着きの無さや話の纏まら無さが目立っていました。医師もそのことを気にしたらしく、もしかしたらADHDの可能性があるのではないかと伝えてくれました。薬の依存が少なくなったので、ようやく事の本質を見ぬくことができたのだと、後で医師には言われました。
医師は私をADHDの患者として治療していく方針を示してくれました。ADHDの検査を受けたところ、やはりADHDの傾向が高いことがわかりました。薬物治療も始めることになり、依存性の危険が少ないストラテラを処方してくれました。
薬を飲むと、落ち着いてコミュニケーションをとれるようになりました。これには私は非常に驚き、感動しました。薬による治療とともに、精神療法も始めました。医師は、薬で症状を抑えるだけでなく、精神療法も積み重ねることが、仕事や生活のレベルを上げるポイントだと教えてくれました。また職場環境や家庭環境の改善方法や、メモの取り方や作業のこなし方などを教えてもらい、それを少しずつ実施していきました。
このような治療を続けたことにより、仕事や生活の問題が大分改善されました。昔の異常な状態が嘘のように感じました。家族の支えがあり、医師が粘り強く治療を施してくれたおかげだと思っています。今後も相談しながら治療を続けていきます。
【体験談】他の治療をしているうちにADHDが露呈関連ページ
- ADHDの治療に前向きに取り組んでいる方の体験談
- ADHDの治療に前向きに取り組んでいる方の体験談を紹介します。
- 効果的なADHDの治療をしたいと感じた方の体験談
- 効果的なADHDの治療をしたいと感じた方の体験談を紹介します。
- ADHDの知識を身につけた上で治療に取り組んでいる方の体験談
- ADHDの知識を身につけた上で治療に取り組んでいる方の体験談です。
- 小さい頃から不注意の多かった方のADHD治療の体験談
- 小さい頃から不注意の多かった方のADHD治療の体験談です。
- 幼少の頃からADHDの治療を受けてきた方の体験談
- 幼少の頃からADHDの治療を受けてきた方の体験談です。
- 子供のADHDの治療について
- 子供のADHDの治療について紹介します。
- ADHDは何科で受診する?
- ADHDは何科で受診すればよいでしょうか。
- 【体験談】早期治療の大切さを感じました
- ADHDのお子様がいる方が早期治療の大切さを感じたという体験談を紹介します。
- ADHDの薬
- ADHDの薬を紹介します。
- 認知行動療法-ADHDの治療
- 認知行動療法によるADHDの治療について紹介します。
- カウンセリング療法-ADHDの治療
- カウンセリング療法によるADHDの治療について紹介します。
- ADHD改善プログラム
- ADHDは基本的に脳の障害なので、完全に治るということはありません。しかし、改善は可能です。それには正しい知識と実践が必要です。このページでは改善に極めて有効な資料を紹介します。